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正規化(canonical link)とは、その役割と用い方
最終更新日: 2024年8月15日
正規化(canonical link)の役割
正規化(canonical link)とは、同一または類似したコンテンツを持つ複数のURLが存在する場合に、検索エンジンに対して「このページがオリジナルで、他のページは参照してください」と伝えるための仕組みです。rel=”canonical”属性を持つリンクタグを用いて、正規のページを指定します。
正規化を行う主な理由
重複コンテンツの解消:
検索エンジンは、重複コンテンツを嫌います。正規化することで、重複コンテンツとみなされるリスクを減らし、検索エンジンの評価を分散させずに済みます。
内部リンクの集中:
複数のページに分散していたリンクの評価を、正規のページに集約することができます。
ユーザーエクスペリエンスの向上:
検索エンジンが正しいページを表示することで、ユーザーが求めている情報にスムーズにたどり着けるようになります。
全てのページに正規化が必要かというとそんなことはありません、基本的にはオリジナルのコンテンツである以上正規化は必要ですが、ページによってはしない方が良い場合もあります。
正規化が必要なケースとは
同一コンテンツの異なるURL:
例えば、wwwありとなし、httpとhttps、スラッシュの有無など、URL構造がわずかに異なるページ。
プリント版とモバイル版:
同一コンテンツをPC版とモバイル版で異なるURLで提供している場合。
製品ページのバリエーション:
色やサイズが異なる製品ページなど、コンテンツがほぼ同じだがURLが異なる場合。
正規化を指定しない方が良い場合の例
完全に異なるコンテンツ:
コンテンツが全く異なるページには、正規化は不要です。
動的なURL:
セッションIDや日付を含む動的なURLには、正規化が適さない場合があります。
地域特化ページ:
地域ごとに異なるコンテンツを提供している場合、それぞれのページが正規ページとなります。
正規化をするうえでの注意点
自己参照:
同じページ自身をcanonicalで参照することは避けてください。
相対パス:
canonical属性の値には、絶対パスを指定することを推奨します。
nofollow属性:
canonicalリンクにnofollow属性を付与することは推奨されません。
JavaScriptによる動的な生成:
JavaScriptで動的に生成されるコンテンツには、canonical属性の設定が難しい場合があります。
まとめ
正規化は、SEO対策において非常に重要な要素です。
適切な正規化を行うことで、検索エンジンの評価を高め、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。ただし、すべてのページに正規化が必要というわけではなく、ケースに応じて適切な設定を行うことが重要です。